これからの道を歩くあなたへ
これからの道を歩くあなたへ
中華そばのスープがあまりにも透き通っていて、これを作った人の心も透き通っているんだろうなと思った。実際は手順を間違えなければ、誰もが綺麗なスープを作れるはずなのに。そう思ってしまったのは僕がまだ人を信じたいからか。
卒業とは、あなたのここでの生活が完成するということで、得た経験がかけがえのないものとして残る。なんて聞こえのいい言葉でスープを濁すのはやめよう。あなたは今まで、正解も不正解もたくさん選んできた。そのすべてがあなたの出汁になる。雑味が少し入っている方がむしろ複雑な味になるから、選んだ答えに自信が持てるといいねと思う。
この先の人生、あなたというスープを濁してくるのが社会だ。それに飲み込まれず、あなたという透き通ったスープを守り通してほしい。人を信じて、人を愛して。これが僕から贈る最後のお願いかなと思いつつ、スープを口にした。あなたがこれから歩む人生のような味がした、、、気がした。
こんな時期だから卒業を迎える人たちに向けて、メッセージを記してしまった。柄にもないことをしたから余計に疲れた。少しだけ過去を思い出しながら微睡もう。