ゴールまであと600
ゴールまであと600
ウイニングポストを久々にやっている。
相手の馬が強くて最初はなかなかG1を勝てないが、突然変異のような強い馬ができると流れは変わる。そんな強い馬が急に現れた。強い馬特有のイベントが発生し、しかも晩成型で長く活躍できる牝馬だった。この馬を「カグヤ」と名付けた。本当はキープゴーイングにしようとしたが、その名前は別の馬に使ってしまった(G1大阪杯を勝利)。このカグヤに並々ならぬ思いを乗せてレースを見守った。
その世代のライバルはシンボリクリスエスやゼンノロブロイといった藤沢厩舎の強力二頭だった。晩成型ということもあり、3歳クラシックの成績は良いとは言えなかったが、4歳以降で頭角を表した。牝馬路線では敵無しでヴィクトリアマイルとエリザベス女王杯は楽勝だった。
6歳で牡馬に挑戦状を叩きつける。大阪杯や安田記念を勝ち、いよいよ秋古馬三冠に挑んだ。結果は全てシンボリクリスエスの2着というもどかしい結果に終わった。それでもレースごとに差を縮めており、着実に強くなっていった。
リベンジを誓った7歳。史実ではゼンノロブロイが秋古馬三冠を達成した年だったが、カグヤは誰にも先頭を譲らなかった。春は大阪杯にヴィクトリアマイル、安田記念、宝塚記念を勝ち、秋は三冠を達成した。勝ちたかった有馬記念は残り600メートルから驚異的な伸びを見せて他馬を突き放した。年度代表馬にも選ばれ、順風満帆な一年だった。
8歳になり最強の敵がやってきた。近代競馬の結晶ディープインパクトだ。この馬に勝つために箔をつけたい。そのためには世界に羽ばたく必要がある思い、凱旋門に挑んだ。結果は僅かな差で2着だったが、世界のトップとも互角にやれる走りはカグヤの自信になった。迎えたジャパンカップ、無敗三冠を達成したディープがやってきた。しかしこちらも7歳次に無敗で秋を制した女王だ。真剣勝負が繰り広げられた。最後の直線でカグヤが先に前に出る、ディープとの差は詰まってこない。無敗の最強馬に土をつけ、最強女王の力を見せつけた。引退レースとして選んだ有馬記念。カグヤは残り600メートルから昨年のように伸びていく、しかしそこにハーツクライとディープインパクトがついてきた。最後の直線でカグヤはディープにつかまってしまった。ハーツとのギリギリの2着争いを制したものの、ディープにはリベンジを果たされてしまった。
繁殖入りをした今、ディープインパクトとの仔を受胎している。この二頭の仔が歴史を塗り替える走りをしてくれることに期待している。ゴールまであと600を無事に迎えたい。