一周年はひからない
一周年はひからない
荻窪メリーゴーランドという短歌集の中に、こんな短歌がある。
守れなかったものだけがひかるなら月はだれとの約束だろう
きっと僕にもあなたにも光っている約束があるだろう。
ゆらのちゃんとの冒険が始まってからもうすぐ11か月が過ぎようとしている。僕が冒険の日々をまた送れるようになったのは、他の誰でもないあなたのおかげだと改めてお礼を伝える。以前、ゆらのちゃんから約束をちゃんと守る人だよねというニュアンスの言葉をもらった。メイドさんとの約束はなるべく守るように意識していたので、その言葉をもらえて嬉しかった。僕は約束を守れないということが嫌で、あえて曖昧にしてきたこともあった。特に、次に行く日はハッキリさせないようにしていた。もしかしたら次の日に何かがあって行けなくなるかもしれない。そう考えるだけで不安になり、安易に約束はできなかった。もちろん、毎日行っていたら身が持たないという点もある。だから「また来週かな」となんとなく伝えていた。そのくせ次の日にも行っているんだが。そんなことをしているから月に20回以上メイドカフェに行くあほができあがるんだよ。悲しませるような話ではないから許してほしいし、そうはいっても約束を守れないこともあった。ときおりそれらが心の片隅から覗き込んできて、そのたびに少しだけ落ち込む。
約束といえば、ゆらのちゃんのある言葉が残っている。それは前の場所からいなくなってしまう最後の日に残した「またいつか会えるから」という言葉だ。僕は、この言葉を約束のように胸にしまっていたのだろう。あの日から時間が過ぎていき、音沙汰のなさに悲しみを覚える日もあった。所詮社交辞令だったと思うし、どこか見えない場所でも元気でいてくれればそれがなによりかと思っていた。それが去年の6月のTwitterの通知で文字通り世界が変わった。僕の中で勝手に約束のフォルダに入れていたあの言葉が最後の光を放っていた。
5月17日は、ゆらのちゃんがマイファに来て一周年の記念日で、周年衣装を身に纏いお給仕をする一日だ。僕もその姿を直接見てお祝いをしたいから、そのための準備をしている。マイファに通うようになってから、今までよりも行く日をちゃんと言うようになった。距離があり、いつでも行けないからこそではあるが、約束を果たすためにいろいろ考えるのは楽しい。個人的なゆらのちゃんとの周年は6月だが、まずはこの5月をしっかりお祝いすることに全力を尽くしていきたい。どうやらこの日は新月だそうだ。